ネット通販や行った事のない飲食店を利用する際、皆さんは何を目安にするだろう。私が一番重視しているのはもちろん目当ての商品や店の「口コミ」だ。
口コミにもたくさんの種類があり、一番分かりやすいのはその店の商品ページにのっているレビュー、その他はインターネットで検索した時に出てくるwebサイトでの評価や知恵袋などの質問サイトがあるだろう。
店の営業ページなど 見てもあまり参考にならないのは確かだ。なぜなら売る側は商品を売るための文言しかのせていないからで悪い部分など 書けば商品が売れなくなってしまう。
だからこそ自分が使う前、食べる前に実際に買った人や食べた人の感想が知りたいというのは当たり前で、間違いなく一番重視する点だと思う。
バブルの頃ならクズ商品を掴んだり、食べ物が不味くても大して痛くもなかったが、景気の悪い昨今はできるだけ失敗をしたくないというのが本音だろう。
違和感を感じた瞬間
だが、知恵袋でかなりプッシュされている商品や食べログ(飲食店の口コミサイト)で3.5以上の評価がついている飲食店を使用したり、食べに行った時にあのプッシュやこの評価は一体なんだったのかと思った事はないだろうか。私はありまくりだった。
だから口コミの信憑性について本当に少しだけ調べてみたのだが驚くべき事がたくさん出て来た。
やっぱりなと思った。さらに調べていくと知恵袋のステマ(ステルスマーケティング)の提案書まででてきた。
日本人の特性を突いてくる
日本人は基本的に右へ倣えが好きな民族なのだが、やはりマーケティングのプロはそういう所を突くんだなと今更ながら思った。そのいい例が↓のジョークだ。
豪華客船のジョーク
ある豪華客船が航海の最中に沈みだした。船長は乗客たちに速やかに船から脱出して海に飛び込むように、指示しなければならなかった。船長は、それぞれの外国人乗客にこう言った。
- アメリカ人には「飛び込めばあなたは英雄ですよ」
- イギリス人には「飛び込めばあなたは紳士です」
- ドイツ人には「飛び込むのがこの船の規則となっています」
- イタリア人には「飛び込むと女性にもてますよ」
- フランス人には「飛び込まないでください」
- 日本人には「みんな飛び込んでますよ」
本当によくできたジョークだこと。
偽の口コミを見抜く方法
それではどうすればこのような偽の口コミを信じない賢い消費者になれるのかだが、「総合的に判断しろ」の一言に尽きるだろう。
これは全ての事柄に言える事だが、一つの意見で判断せずに多角的に見て物事を判断する事で対応できる。
知恵袋や食べログのステマにしても文章をよく読んでみると「あれっ?」と思う点がたくさんある。勘が鋭い人ならこの時点でこれは業者に頼んでるなと判断するだろう。
私もそれを頭に入れて文章を読んでみるとおかしな点が見えてきた。例えば、書いている内容が非常に似通っている点などだ。業者も仕事だが、1個1個似通っていない文章を作るのは面倒らしい。そういえば少し前のステマ芸能人たちもコピペしたかのような文章で宣伝してたっけ。
その他頼りにできるのは、皆さん自身が信頼している人のレビューとやはり店舗に表示されているレビューだろう。皆さん自身が信頼している人がすすめているものは、赤の他人がすすめているのと比べて間違いなく信憑性が高い。
それと店舗に表示されているレビューだが、楽天やヤフーショッピングは基本的に編集できないようで、その他の個人ショップでも第三者機関が管理しているという説明を載せている所が多いのでやはりそこそこ信用できるのではないだろうか。
騙されないために
全てを疑ってかかればキリがないのだが、私のように口コミを第一に考えている人間を騙す事を商売にしている人間やそれを利用している人間がいると思うと胸糞が悪い。
賢い人は皆、ステマの温床になっている質問サイトの情報を全くあてにしていないらしいが、私のような馬鹿な人間は今回調べるまではっきりいって信じていた。本当に情けない。これからは騙されないように賢い消費者になろうと思う。
その後、気になった商品があったので調べていると、そのショップのブログに知恵袋で当社の商品がすすめられました的な記事を見つけたのでそっとサイトを閉じたのは言うまでもない。
2025年版補足:状況は良くなったのか?
あれから12年、状況は良くなったのか?答えはノーだ。むしろ巧妙になっている。
2023年10月にステマ規制法(景品表示法の改正)が施行され、広告であることを明示しないステルスマーケティングが違法になった。しかし抜け道だらけで実効性には疑問が残る。(情けないことに法律をつくった与党の政治家がステマをするくらい・・・)
Amazonではサクラレビュー問題が深刻化し、中国業者による組織的な偽レビューが横行している。最近ではAIが書いたレビューまで登場し、見分けるのがさらに困難になった。
サクラチェッカーなどの無料ツールも登場したが、結局は自分の目で見極めるしかない。12年前と変わらない結論だ。
インフルエンサーマーケティングも注意が必要だ。「PR」「広告」と書いてあればまだマシだが、書いていないケースも多い。フォロワー数が多いからといって信用できるわけではない。
結論:口コミは参考程度に。最後は自分の判断を信じろ。