先日本棚の整理をしていると懐かしい本が出てきた。
【スカイ・クロラ】
工学博士でもある小説家森博嗣氏が執筆した至高の本だ。
私がこの本に出会ったのは今から約10年程前。何か面白そうな本はないかと本屋をうろうろしている時美しい透明なカバーに心を奪われた。
もし内容が面白くなかったとしても本棚に飾っておくだけでも価値があると思い即購入。いい本を見つけてうれしかったのか軽くスキップをしながら家路についたのを今でもよく覚えている。
ちなみに本の内容を上手に書けないかなと思い30分くらい記事を書いたり消したりしてみたが、表現力も文章力も皆無な私には最初から無理だったようなのでやめておく。
私のイメージでは精神的に疲れた時に霞がかった空想の世界でゆっくり物思いに耽れる上質な小説といった感じだ。
この本は後にクローズアップされ攻殻機動隊などで有名な押井守氏によってアニメーション映画になった。大のアニメ好きでもある私は非常に楽しみにしていたのだが、作品は非常に残念なものだった。
内容に関しては短い時間の中でも原作のもつ良さはある程度表現できていたと思うがやはり限界がある。
特に酷かったのは声優だろう。基本的に声優はプロの声優に任せるのが一番だと私は思う(まれに芸能人でも上手な方もいるので全否定はしないが・・・)
全く別のアニメだと思えばまぁ面白いかなとは思う。
伝えたい事は山程あるのだが、どうも上手に伝える事ができなくてもどかしいので興味がある方はこちらに詳しく書いてあるのでよかったら⇒スカイ・クロラシリーズwiki
あとこのスカイ・クロラシリーズの発表順は【スカイ・クロラ】→【ナ・バ・テア】→【ダウン・ツ・ヘヴン】→【フラッタ・リンツ・ライフ】→【クレィドゥ・ザ・スカイ】なのだが時系列順では【ナ・バ・テア】→【ダウン・ツ・ヘヴン】→【フラッタ・リンツ・ライフ】→【クレィドゥ・ザ・スカイ】→【スカイ・クロラ】と一風変わっている。
私のおすすめは【スカイ・クロラ】を最初に読み、面白かったら【ナ・バ・テア】以降を読むという方法だ。
最後に、私は基本的に経済系や政治系、自己啓発系以外の本はあまり読まない(漫画は読むが・・・)がこのスカイ・クロラだけは発売から10年以上経った今でも私の中のベスト3に入る素晴らしい本だと思う。
まだ読んでいない方は是非読んで欲しい。
僕はまだ子供で、ときどき、右手が人を殺す。その代わり、誰かの右手が、僕を殺してくれるだろう。