〇〇〇で取り上げられました!の価値

〇〇〇で取り上げられました、有名人の〇〇〇さんからブログで紹介されました、というよく目にする言葉。

へ~この商品はそんなに有名なものなんだと思って買う人も多いだろう。実はこれらの商品の一部(かなりの割合)は取り上げられたという事に大して価値はない。

製造メーカーや小売りの仕事をしている人ならとっくにご存じの話かもしれないが、仕事中に〇〇〇マートや〇〇〇テレビ等のテレビ系広告会社やインターネット雑誌等からひっきりなしに電話がかかってくる。

私も時々電話をとるのだが、ブチッと即電話を切るのは失礼にあたると思い、しばらく話を聞く。

御社は~という商品を作られているのですね、私たち〇〇〇で商品をご紹介させていただけませんか?HP等でも〇〇〇で紹介されたと書けますよ、等と営業をかけてくるのだ。

金額的には概ね数万から数十万円だ。高いか安いかはよく分からないが個人的にはあまり意味がないんじゃないかと思い、広報にそのように報告している。

この〇〇〇から取り上げられましたというものには二種類ある。ひとつは広報的なもの、もうひとつは広告的なものだ。広報と広告は全く違う。

例えば新聞を例にあげ、簡単に説明すると、広報とは掲載料は基本的に無料で、執筆は記者がする。さらに記者が執筆を行うので情報のコントロールはまず不可能な為、基本的に信頼性は高い。

一方広告は高い掲載料を支払い、掲載して欲しい企業自身が執筆し、情報コントロールも容易で、その企業目線になる為、信頼性などあるはずもない。

大手新聞等は分かりやすく(分かりやすくもないかもしれないが)記事に似せた広告でも広告の隅に(PR)や(企画広告)と書かれている事が多いのでそれで見分けて欲しい。

テレビ系で取り上げられているものに関しては非常に分かりやすい。

商品の紹介ばかりをしているようなテレビはまず間違いなく広告でお金さえ払えば紹介してくれる分かりやすい例だ。中には確かに良い商品もあるが取り上げられた事にはなんの意味もない。

有名人からブログ等で紹介されたというものについてだが、これは以前に問題になったステマ(ステルスマーケティング)がかなりの割合で含まれるので要注意。特にア〇ー〇ブログは芸能人に商品紹介させて広告料をもらっているくらいだから真っ黒黒だ。

難しいのは雑誌系。ファッション系等はほぼ広告なのだが、自転車やバイク、ペット等のような趣味系雑誌は広告がほとんどの所もあれば、純粋に編集者が気になって紹介したいから紹介している所もある。

少し調べての傾向だが、大手の出版社のものでよく売れている雑誌は広告がメインのようだ。それ以外のマニアックなものや中堅雑誌については編集者が気になるメーカー等に直接電話して無料や少しの料金(数千円程度)で掲載しているらしいのでかなり信頼できる。

広告料の参考なので気になったり載せてみたい雑誌があれば→雑誌広告料金センター

このように調べてみると〇〇〇に取り上げられたという事が大した意味を持たないのがよく分かる

。せいぜい分かる事といえば、この商品こんなにテレビや雑誌で取り上げられて凄いお金をかけているんだなという事くらいじゃない。皆さんも慣れてくると広告かそうでないかは分かるようになるので注意深く見てみるといい。

個人的には中堅雑誌のガードの固さは信頼に値する。私の友人で犬のペット用品を扱っている社長がいるのだが、どうしても取り上げて欲しい犬雑誌があり、ある程度のお金は払うから取り上げてくれと自分から電話したらしい。

返答はNOで理由は編集者が良いと思わなかったかららしい。これには私も笑い転げた。その後で私も飼っている犬をそこに載せてくれないかと写真付きでメールしてみたが返事が帰ってくる事はなかった・・・。