オリックス生命の新キュアは医療保険の完成形か

オリックス生命という保険会社を知っているだろうか。

アヒル等のかわいいキャラクターをマスコットにしている保険会社が多い中、何故かバク(しかもキャラクターが全くかわいくない)をマスコットに使用している変わった生命保険会社だ。

このオリックス生命、マスコットを選択するセンスは全く感じないが、こと医療保険に関しては経費を抑えて保険料を安くし、非常にシンプルなタイプの保険を提供している。

ちなみにその医療保険の名前は「キュア」といい毎年加入者を増やしている人気の保険だ。

そのオリックス生命がこの9月に新発売する「新キュア」という医療保険なのだが、私はある意味医療保険の完成形なのではないかと思っている。

過去の記事でも書いたが、私は基本的に保険会社に所属している営業が保険商品を販売している保険会社を好まない。

理由は様々だが、特に人件費は大きい。当然所属している営業の人件費は保険料に乗っかってくるので保険料が割高になる。私は保険料にムダ金を払う程お金持ちではないのでこれは保険を選ぶ上での大前提だ。

それでは上の保険会社の正反対にいるネット系保険会社はどうだろうか。

個人的には生命保険の知識があり、自分の人生設計の変化に対してしっかり保険をメンテナンスできる人にはおすすめ。ただ、あまり知識がなく面倒な事が嫌いな人には全くおすすめできない。

上2つの保険会社の中間にいるのがオリックス生命やアヒルのア〇ラッ〇等の保険会社になる。これらの保険会社は主に代理店と呼ばれる保険会社に所属していない人が販売している。

この代理店の人たちは保険会社に所属している営業とは違い、毎月決まった給料をもらえるわけではなく完全歩合で仕事をしている。

少し可哀想だが無駄な人件費が保険料に上乗せされないのでこれらの保険は割安なのだ。

ではオリックスとア〇ラッ〇のどちらを選ぶのかと聞かれると私は間違いなくオリックスを選ぶ。大きな理由のひとつはア〇ラッ〇がアメリカの会社だという事だ。同じような条件なら日本の会社を選びたい。

さらに個人的にア〇ラッ〇のやり方は本当に気に入らない。アメリカの圧力で独占的に第三分野の保険(医療保険)を販売しシェアを伸ばし、さらに圧力をかけ日本郵政と提携し、日本のお金を吸い上げようとしている。

この重大さ、恐ろしさに気づいている人はまずア〇ラッ〇になど加入しないだろう。

重要な保険の内容でもオリックスは全然負けていない。

今までの「キュア」という医療保険でも十分戦えていたが、今度の新商品は最大の特長がある。

それが[三大疾病無制限プラン(七大疾病を無制限も可)]だ。これは本当に画期的だと思う。無制限と言っても最近は長期間入院させてもらえないという人もいるだろう。だが、この前の24時間テレビでも放送していたように長期間入院する事もあるかもしれない。

私個人の考え方だが、保険というものは最悪の事態に陥った時に自分、そして家族の生活を守るために入るものだ。

だから最悪の事態に陥っても十分対処できるだけのお金を持っていれば保険などもったいないから入る必要がない。

では最悪の事態とは一体どのような状況だろうか。10日入院する事かそれとも1か月入院する事か。私にとっての最悪の事態は非常に長期の入院だと思っている。

それ以外の事ならある程度なんとかなるものだ。だが、死と長期の入院だけは私の経済力ではどうにもならない。死に関しては生命保険でなんとかなるが長期の入院は私の悩みの種だった。

私は現在オリックスの「キュア」という医療保険に入っているがこの旧タイプの「キュア」では最長120日までの入院が限度だった(プランによっては180日まで)他の保険会社ではもっと長期の入院を保障している商品もあったが保険料がとんでもなく高かったので保険料が割安でそこそこの日数を保障してくれる「キュア」に入っている。

だが、9月に発売される「新キュア」は保険料は据え置きどころかやや安くなるにも関わらず三大疾病(がん、心疾患、脳血管疾患)無制限。さらに少し保険料を上乗せすれば七大疾病(三大疾病+糖尿病、高血圧、肝硬変、慢性腎不全)が入院無制限になるのだ。

これならもし私がどうしようもない状態になり入院が長期化したとしても家族の負担は軽減されるだろう。まさに医療保険の完成形だろうと思う。

アベノミクスの恩恵を受けて給料も増え、生活が豊かになっている人も多いだろうが(私は一切豊かになっていない、むしろ逆)無駄なお金を省くのは絶対に間違っていない。

家計で一番無駄が多いといわれる保険を見直し、その分で美味しいご飯を食べたり、かわいい、カッコいい服を買ったり、ローンを前倒しで返済する方がよほど良い。

自分の保険がどうかなと思っている人は健康でまだ他の保険に入れる内にプロに相談してみるといいだろう。もし相談するなら最低でもFP(ファイナンシャルプランニング)技能士2級、もしくはAFP以上のファイナンシャルプランナーがおすすめだ。

いざという時に日本という国に生まれた自分がどれだけ公的医療保険に守られているのか等を知るのも非常に重要だ。歳をとる毎に病気のリスクは増え、いつ入院や手術をする事になるかは分からない。

それなのに自分が入院、手術をした時にいくらもらえて、いくら支払うのかすら分からない人は保険の営業のいいなり状態になる。

自分自身である程度の知識をつけて、もし保険の営業があなたを騙して保険に入れようとした時に私はしっかりリスクヘッジしているからそんな保険はいらないと言える人になって欲しい。