フォアグラを食べる前に知っておくべき事がある

この記事は非常に複雑かつ重い内容であり、賛否両論あると思うのだがあえて書かせてもらう。

フォアグラとは世界三大珍味で、ガチョウや鴨などに必要以上にエサを与えることにより、脂肪肝を人工的に作り出したものだ。

日本の消費量も非常に多く、世界ではフランスに次いで2番目らしい。

フォアグラは私のような貧乏人には馴染みが浅い高級食材なので、今まで生きてきた中で食べた記憶がないのだが、最近日本ではフォアグラが大人気のようだ。

なぜ今「フォアグラ大放出」!? ファミレス、居酒屋、食べ放題…|日経トレンディネット

大量仕入れ等によって質の良いフォアグラを割安に仕入れる事ができるようになったのが原因らしい。

私がこの記事を見て最初に思ったのは「フォアグラが格安に食べられるなんて素晴らしい。」だった。だがこの記事にコメントされている方がいて、その方の書かれているコメントを見て固まってしまった。

その方が「この記事を読めばフォアグラを食べたいなんて思わないはず。」とすすめていたのがこの記事だ。まず読んでもらいたい。

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この記事を読んで皆はどう思っただろうか。

私を含め、全ての人々は植物や動物の命を奪い生きている。その事を分かっていながら肉を食べ、魚を食べ、野菜を食べている。動物愛護の方には申し訳ないが、私はベジタリアンになりたいとは思わない。

だが、このフォアグラの生産についてはなんともいえない気持ちになった。これがあたりまえの方法なのだろうが、吐き気がして涙がでた。

最終的には命を奪い食べる事に変わりないのだからプロセスの問題だけではないのかと言われればそれを明確に否定する事はできないし、食用の鶏や豚、牛等も人間に食べられる為だけに生まれてきたようなものだ。

しかし、この生産方法は道義的な問題(動物虐待)でヨーロッパのほとんどの国で生産を禁止し(外国産の販売を禁止しているわけではない)、アメリカのいくつかの州では販売も禁止されている。

日本では当然禁止されていないし、数多くの飲食店で食べる事ができる。私はフォアグラの背景を知ってしまった以上、もしお金を持っていたとしても食べたいとは思わないが、フォアグラが好きな人も数多くいると思う。

法律上の問題がない以上その人たちを否定する事はできないが、フォアグラはこのようにして作られているという事だけは知っておくべきではないだろうか。
人間というのは本当に業の深い生き物だな・・・。