悪質な詐欺ネットショップを避ける方法

家の中でいながらパソコンやスマートフォンで簡単に欲しい物が買えるインターネット通販

昔はそれほど商品数も多くなかったが最近では買えない物がないのではないかと思う程あらゆる物を通販で買う事ができる。

初めて利用した時はとても不安だったが、幸いにも私がこれまで利用した優良ネットショップ達の素晴らしい対応のおかげ(何度か嫌な店にあたった事はあるが)で今では全く不安もなくたくさんの物を通販で買っている。ありがとう優良ショップ達。

だがここ数年ネット通販市場の伸びに目をつけたのか詐欺を働く悪質ネットショップが急激に増加しているようだ。

数日前にもyahooショッピングに出店していたエルショップという店が詐欺を働いたようで問題になっていた。

「エルショップ」への振り込みはお控えください-お知らせ-yahoo!ショッピング

yahoo詐欺エルショップ評価

ショップ評価が全て☆1なんて今まで見た事がない。

1件もまともな評価がないという事は最初から詐欺目的で店を出した事が想像できる。こういう評価は5人とか10人に1人くらいしか書かないので被害者は数倍から数十倍いるだろう。

この店の手口は、「詐欺店舗が普通よりも安い金額で商品を出品」→「安さに釣られた客が注文」→「詐欺店舗が注文をキャンセルした後メールで銀行口座への入金を誘導(銀行振込以外では詐欺が困難だから)」→「振り込まれた金を持って逃げる」だ。

yahoo詐欺エルショップ

yahoo詐欺エルショップ

これが実際の商品ページだがノートパソコンが2万円、ヘルシオが1万5千円、その他も異常に安い商品がたくさん。

万年極貧生活の私でもお金を借りて2台ずつは欲しいくらい安い。普通の人なら売り切れる前にと即座に買う気持ちが分からなくもない。

しかし、実はこのように安い値段で商品を掲示して口座に代金を振り込ませるネットショップはたくさんある。

今回これだけたくさんの人が引っ掛かったのは出店者を厳正に審査しているであろうyahooショッピング内の店舗だったからだと思う。

大手であるyahooショッピングが認めた店なら安心という気持ちが警戒心をゆるめる事につながったのかもしれない。

yahooショッピングは出品者の無料化によって以前より商品数が増えて使いやすくはなった。だが無料で誰でも信頼のあるyahooショッピングに出店できるなら詐欺業者が狙わない理由がない。

無料なのは良い事だが出店審査時には現在実店舗がある事や数年ネットショップを運営している事、しっかりと身分確認がとれる事等、今まで以上に審査を厳しくする必要があるのではないかと私は思う。

現在もメインでyahooショッピングを利用している客として担当者には猛省を促したい。

被害に遭った人は未着トラブルお見舞い制度を利用するといい。

yahoo未着トラブルお見舞い制度

未着トラブルお見舞い制度-yahoo!JAPAN
それではようやく本題である「悪質な詐欺ネットショップを避ける方法」について書く事にしよう。

詐欺にも「画像と商品が全く違う」、「偽物ブランドを本物と偽って送ってきた」等様々だが、今回はエルショップのようなお金だけとって商品を送らないような完全詐欺ショップを避ける方法だ。

その1、「特定商取引法の表示」を確認し名前、住所、電話番号を確認

ネットショップは法律で連絡先等を記載した「特定商取引法の表示」が義務付けられている(ショップページの一番上か一番下にリンクがある事が多い)。

まずはそこに記載されている住所や電話番号等が実際に存在しているかを調べてみるといいだろう。「特定商取引法の表示」がない店は論外

株式会社等の法人の方が個人事業より安心という人もいるが、最近では0円から会社を設立できるし、外国人(中国人や韓国人等)が設立した会社もある、さらに存在しない法人を名乗るケースもあるので個人より法人が安心というのはあてはまらない。

ただし、個人事業+中国人や韓国人というのはとんでもなく危険な臭いが漂っているので私なら間違いなく手を出さない。

外国人差別という人もいるかもしれないが、中国人や韓国人等による詐欺は本当に多いのだ(エルショップも口座名義は「コ リュウヒ」だった)。

その2、店舗のメールがyahooメールやGmail等フリーメールではない事

詐欺ネットショップは偽名等で簡単に取得できるフリーメールを使っているケースが多い。

(有名なフリーメール)
・Yahoo!メール(ヤフーメール)/●●●●@yahoo.co.jp
・Gmail(ジーメール)/●●●●@gmail.com
・Exciteメール(エキサイトメール)/●●●●@excite.co.jp
・BIGLOBEメール/●●●●@××××.biglobe.ne.jp
・AOLメール/●●●●@aol.jp 等

無料フリーメール一覧-フリーソフト100

フリーメールは使い捨てが簡単で次々に新しいメールアドレスを取得できる事から詐欺業者に好まれているが、普通に業としてネットショップを運営している真っ当な業者ならフリーメールを使っている所は少ない。詐欺かどうかを見分ける重要な指標になるだろう。

その3、ネットショップの重要ページのURLがhttpsではなく通常のhttpとなっている

楽天やyahoo、amazonにも詐欺業者はいるのでこれに関しては必須ではないが、ショッピングモールではなく自社ショップで商品を買う時に注目してもらいたい。

ネットショップ 暗号化

現在、ネット銀行や通販では第三者からの不正取得等を防ぐ為必ず重要情報を暗号化して送信している。

楽天やyahooやamazonは当然、自社ショップでもネットショップ運営サービスであるEストアーやカラーミー等でも当たり前だ。

暗号化されるページのURLアドレスには鍵のようなマークがついており、通常の「http」ではなく「https」となっている。ショップ内の買い物カゴやお問い合わせのページが暗号化されているかどうかに注目しよう。

真っ当な業者は個人情報保護等に注意しているのでそれなりのお金を払ってでもセキュリティ対策をとるが、詐欺ショップはそもそも犯罪者なのでお金をかけてまでセキュリティに注意する理由がないはず。

yahooや楽天ではなく自社サイトの詐欺ショップを見分ける上でURLも重要な指標になる。

その4、決済方法に注目

詐欺ショップかどうかを見分ける上で最も参考になるのが決済方法ではないだろうか。詐欺につながる決済方法は銀行振込か代引きくらいだ。エルショップのケースでも結局は銀行振込に誘導している。

クレジットカード決済を導入するには審査が必要、決済後も客側がカード会社に調査依頼をだす事で引き落としをストップされる可能性がある等の理由から詐欺には使いにくい。

クレジットカード決済ができるような店なら偽物等はどうしようもないが完全詐欺の可能性は相当低いと思う。商品到着後に代金を支払える後払い決済が利用できるような店なら完璧だ。

クレジットカードの情報を店に知られる事が怖いという人をよく見かけるが、yahooにしても楽天にしても自社ショップにしてもクレジットカード情報は決済代行会社というものが間に入っていて店側にはその情報を知る方法がないようだ。その点は心配しなくても大丈夫だろう。

その5、SNSやブログ等に注目

詐欺を働くような犯罪ショップがフェイスブックやブログ等を作って継続的(2~3記事程度ならありえるが)に情報を発信するとは考えにくい。ブログなら日付でいつから運営しているのかや文章で外国人でないか等いろいろな事が分かるだろう。とても参考になるはずだ。

その他にも詐欺ショップを見分けるポイントがあると思うが、これだけでも十分な指標になると思う。これらを参考にして総合的に判断し詐欺ネットショップに引っ掛からないように気をつけるといいだろう。