パチンコ業界の意味不明なCM

最近のテレビ番組は、気になる場面になると煽って煽って→CMという流ればかりで非常にイライラする。

さらに私をイライラさせるのは、そこにパチンコ業界がCMを入れてくる事だ。

そもそもパチンコは、三店方式という小賢しいマネをして建前上はギャンブルではないと主張しているが、事実上は賭博行為そのものであり、パチンコ業界にOBが多数天下りしている警察などが黙認してから存在できているようなものだ。

パチンコというものは本当に恐ろしい・・・。「パチンコは需要があるから存在するのであって、嫌なら行かなければいいだけだ。借金までしてパチンコをし、自殺するのはそいつが馬鹿だからだ。」という意見もある。

確かに自己責任なのは間違いないのだが、これには少なからずギャンブル依存症という問題が関係しているのだ。

ギャンブル依存症というのは、ギャンブルをしたいという衝動を制御することができなくなり、借金等の社会生活上の問題が生じているにも関わらずやめる事ができなくなる等の症状を呈する精神疾患の事だ。

大事な事なのでもう一度書くが、精神疾患、つまり本当の病気なのだ。

普通の人からしたら、毎日仕事もせずに朝早くから店の前で並んでいるのだから、本当にパチンコが楽しいんだろうなと思うかもしれない。

しかし、実際には「やめなければ」という思いや借金に対するプレッシャー等の苦しさを感じつつギャンブルをしている場合がほとんどで、不快な感情やストレスから逃れようとしてギャンブルをした結果、苦しさを味わい、さらにストレスを感じてギャンブルに走る「負のスパイラル」に陥ると心理カウンセラーは指摘している。

このギャンブル依存症によって、一体何人の人が人生を狂わし、家庭を崩壊させ、犯罪に走り、自ら命を絶っていったのか・・・。

日本のパチンコ店の約9割は在日朝鮮人(出自)が経営しているらしいが、本国の韓国では2006年にパチンコが庶民の生活と経済に深刻な被害をもたらした事(パチンコ依存症により勤労意欲を失い、経済的に破たんしていく人が続出した)を理由に全廃している。

私は韓国が大嫌いではあるが、この決断だけは素直に素晴らしいと思う。ただし、自国では禁止したにも関わらず、日本に対してはもっとパチンコ振興に関心を持つようにと大統領自身が促してくるカスっぷりは健在だ。

自分の国で依存症が増えては困るが、日本では在日朝鮮人が儲かるようにもっと依存症を増やせといったところだろう。

ここまでは、パチンコがいかに日本にとって不必要な存在かという事を書かせてもらった。パチンコをした事がない人にも十分に危険性を分かってもらえたと思う。

それでは本題のパチンコ業界のCMについて書かせてもらおう。

実はパチンコのCMというのはずっと昔から流されている。しかし、射幸心を煽る事に対して問題提起されたり、災害時に娯楽のCMを流すのはいかがなものか等の声もあり、自粛されていた期間もある。

最近のCMの傾向は、私たちはこんなに社会にとって良い事をしてるんですよアピールや、オリンピックに協力しています等、一見するとパチンコとは全く関係なさそうな内容ばかりだ。

確かに、パチンコについて知っている人には会社名を見ただけで分かると思うが、パチンコを知らない人にとっては、この会社は一体何の会社なのだろうと思う内容ではないだろうか。

そこに私は疑問が生じた。こんな意味のないCMを流す意図が分からない・・・。売上につながりそうなものでもないし、パチンコ自体を隠そうとしているようにも思える。

電通、博報堂といった大手広告代理店がパチンコ業界を積極的にクライアントとして取り込み始めたから。

店も客の入りが減ってきたのでは、そこでCMを出して、客を呼び戻すためではないでしょうか。

新聞をとらない家庭も増えていますし、折込広告の分がまわっていっている。

今までの大衆ギャンブルの象徴というイメージを払拭すると共に、絶対的な人気が低下傾向にある今、業界が改革を狙っているのでは。

様々な意見があり、どれも正しいとは思うが、私はこれらの意見プラス口止め的な意味でのCMを想像した。

そもそも、パチンコ業界など叩けばいくらでもほこりがでるグレー業界なのに、パチンコに対して否定的な報道をするテレビ局がほとんど存在しない。普通に考えておかしい事ではないだろうか。

その理由のひとつにパチンコ業界からの多額のスポンサー料があるのではないかと私は想像する。

インターネットが隆盛を極め、テレビや新聞から情報を得る事が少なくなってきた昨今、テレビ局もスポンサー集めに窮している状況でどこも苦しい。そのような中、パチンコ業界を叩くような内容の報道をすればパチンコ業界という大口のお客様を失う事になるだろう。

イメージの悪くなる否定的な報道はやめて欲しいパチンコ業界と是が非でもスポンサー料が貰いたいマスコミ関係・・・利害が一致した素敵な関係だ。

より多くの利益が欲しいのは理解できるが、報道機関は公正、公平、中立を旨として、国民の利益に適う報道をしなければならない筈だ。現状、国民の利益に適う報道をしているマスコミはあまりにも少ない。

政治家たちも、国民を精神疾患に陥らせている大きな原因であるパチンコをいつまで存在させているつもりだろう。

2008年の調査で、カジノのあるアメリカのギャンブル依存症患者は成人男性の0.6%、マカオは1.78%に対して日本人は9.6%・・・。成人人口から計算したら約480万人がギャンブル依存症の状態だという。

もはや一刻の猶予も無い状態だ。叩こうと思えばいくらでも叩く要素なんてあるのではないか。換金時の古物商の身元確認義務などを厳格にするなりすれば三店方式なんてすぐに崩す事ができるはずだ。

政治家も警察もマスコミも、本来は国民の為に仕事をしなければならない存在なのだから、いい加減私腹を肥やす事ばかりするのはやめて、やらなければならない事をやって欲しい。

どうせあの世にお金は持っていけないのだから、お金よりパチンコを全廃させたという名誉の方がよっぽど素晴らしいものだと思う。

(関連のある外部リンク)
ギャンブル依存症-Wikipedia