2014年の4月1日から消費税が5%から8%に上がった。1997年に5%になってから17年ぶりの増税だ。
せっかく景気回復の兆候が見られていた(私は恩恵を受けていないが)このタイミングでの増税。
私のような下々の者が少しでも景気回復を実感するまで待って欲しかったというのが率直な気持ちだ。
「増税しなくても無駄使いしていた部分をカットしてなんとかやり繰りしろよ」と政府に対して腹立たしい気持ちがあるのは当然だが、決定してしまったものは仕方ない。
ただ、ふと思った事がある。
最近の物の値段の推移を見ていると、消費税どころではないくらい(10%くらいは当たり前)値段が上がっているではないか。
物価の優等生といわれる鶏卵ですらこの値上がり具合だ。餌の値上がり等様々な要素が絡み合っての事だろうと思うが値段が下がっている物を見つけるのが難しいくらいだと思う。
たしかに通常の値上げと消費税増税は全く異なるもの(増税分3%はもちろん国に入るので)だが、金額的には値上げ分よりは消費税の方が軽微な物も多い。にもかかわらず増税後は物を買わないようにしようという人の多い事多い事。
来年さらに2%増税する予定だが、その判断材料が景気動向なので物を買わずにアピールしようなどという人までいるくらいだ。
そんな事をしても、国は景気がよくなっても悪くなっても結局数字合わせで増税を行うだろう。
何の意味もないし、物を買わなくする事は自分たちの首をしめる事になる。
物が売れなくなって景気が悪くなれば当然企業は利益をだせなくなるし、利益がだせなくなれば給料は下がり、下手をすればリストラにまで行き着くだろう。
私達は有権者ではあるけれどもちろん政治家ではない。
消費税法を変える力を持たない我々にできる事は辛くても苦しくても一生懸命働いて、そのお金でしっかりと物を買ってお金を回す事だけなのだ。
それなのに、テレビでは連日増税に対する悲観的な事ばかりを流している。
増税前には駆け込みをあおり、増税後は「景気は悪くなっていくでしょう」「買い控えが進むでしょう」と購買意識を下げる事しか言わない。
挙句の果てには「価格を据え置いた企業や逆に下げた企業は感心ですね」などと言い牛丼を10円値下げしたすき家などを褒めまくる始末。まるで普通に消費税を上乗せした企業が悪いようではないか。
価格を据え置きや値下げした企業は利益を下げる事だけでそのような決断をしているわけではない。
下請けをいじめたり、給料を下げたり人数を減らしたりする事で人件費を削り、それによって据え置きや値下げをしている企業も多々あるだろう。
すき家のゼンショーの店舗閉鎖騒動でブラック企業の烙印か「アルバイトは業務委託。残業代は発生しない」
もちろんその他の企業努力で据え置き値下げをできる企業は素晴らしいが、増税分は当然企業の懐に入るわけではないので上乗せするのは当たり前の事なのだ。
それなのにネガティブな事ばかり言って我々の気持ちを萎えさせるテレビには唖然とした。
放送中あまりにも腹立たしかったので番組表を見たら「ABCテレビ」というところだった。
私はあまりテレビを見ないので放送局を知らなかったのでインターネットで調べてみると「朝日放送」だった。なるほど「AsahiBroadcastingCorporation」でABCね。さすがは朝日、新聞だけでなくテレビまで不快だ。
月に100000円くらい物を買っている人で朝日新聞を読んでいる人なら、購読料がちょうど3000~4000円くらいなのでそれを止めれば増税分を補えるだろう。
それで普通通り買い物をすればいい。そもそも朝日など必要ない新聞だ。
とにかくこのようなネガティブな報道を真に受けて物を買い控える事で、自らの首を絞めないようにしなければならない。
消費税は上がらない方がいいに決まっているが、お馬鹿な政治家が決めてしまったのだから仕方ないだろう。
自民党は大嫌いだが他はもっと酷い現状はなんとかならないだろうか。
それにしても安倍さん、私の会社はベアなんてないどころか給料下がったよ。給料は下がって物価ばかり上がって、このままではスタグフレーション待ったなしだ。早くなんとかしないと大変な事になるよ。