今年はやたらと乾く。財布もカラカラだし、心もカラカラだし、空気もカラカラだ。さすがはアベノミクス・・・・。
それはさておき、私は幼い頃から器官が弱いので乾燥する時期になると加湿器が欠かせない。今年は例年より少し早い出陣のようだ。
私は超音波加湿器をメインに使っているのだが、ほぼ1年に1回買い替える。
その理由は安い事と壊れやすい事だ。壊れやすいのになぜ買うのかと言われれば若干苦しいがまあ理由はある。
本体の値段ならスチームも安いんだが、あれは電気代が馬鹿みたいに高い。
2~300Wなんてストーブと同じくらいだよ。電気代を考えてストーブもできるだけつけないようにしているのにそれならストーブをつけるわ。
次は気化。気化は弱い、フィルターが臭い、高い、以上。
スチームと気化を合わせたみたいなハイブリッドというのもある。これはなかなかの物だが、高い。しかもなぜか私が買った物はすぐ壊れる。今まで3回買ったが2回はワンシーズンで壊れた・・・・。
保証期間が1年の物が多いんだがこれは結構曲者だ。
なぜなら加湿器を使うのは冬場がほとんどだからだ。5ヵ月くらい使って次のシーズンには故障って上手に作りすぎだろ。
今使っているやつがこれからも元気でいてくれる事を強く願う。
本命の超音波だが電気代が安い、パワーもある、うるさくない、小さいと私の希望に全て答えている。だがこの超音波加湿器、世間では袋叩きの刑にあっているのだ。
理由は概ね2つ。1つは白い粉問題だ。
超音波加湿器は水の中のミネラル(カルシウムやマグネシウム等)をそのまま放出するのでテレビ等に白い粉がつく。
水に含まれるミネラルは地域差があるのだろうか私は白くなった記憶がない。けれど真っ白になる人もいるらしい。そういう時は拭き掃除。
2つ目は加湿器病。
簡単にいうと、超音波の加湿器は水に何が混ざっていようが全部霧にしてしまうから、水の中に細菌等が繁殖していれば細菌が混ざった水を口や鼻から吸い込む事で加湿器病になるという事だ。
加湿器病になるから超音波は捨ててハイブリッドや気化を買えという人が非常に多い。
たしかに超音波式加湿器は加湿器病のリスクがある。しかしメンテをしっかり行えば大丈夫だ。
ほとんどの超音波加湿器はタンクと本体を簡単に分離させられる。まめにタンクをゆすぎ、本体部分を洗ってあげれば心配ない。
私は10年くらい超音波を使っているが加湿器病にかかった事などないのだから。
メンテのポイントだが、加湿器病の原因の1つであるレジオネラ対策が肝になるだろう。レジオネラというのはレジオネラ症を引き起こすグラム陰性の桿菌なのだが、銭湯等でよく発生しレジオネラ症によって毎年数人亡くなっている。
こいつが超音波加湿器の水の中で繁殖してしまうのだ。超音波加湿器を掃除せずに水を継ぎ足して使っていると本体部分にぬめりが出てくる。これをバイオフィルムというのだがこのぬめりの中にやつらはいる。
そのぬめりを丁寧に洗い(ぬめりが出るまで放っとく時点でおかしいが)レジオネラが苦手な塩素系の除菌剤(次亜塩素酸水等)を入れておけば大丈夫だ。私はそんな面倒な事が嫌だからほぼ毎日洗っているが。
去年くらいに韓国の加湿器用殺菌剤で何百人も死人が出ていた。CMITとMITが含まれていたようだ。こんな除菌剤は絶対使ってはいけない。除菌するなら次亜塩素酸水かせめて二酸化塩素にしておく事。
気をつけなければいけないのは超音波加湿器の本体にある振動子だ。
だいたい黒いパッキンに覆われている白い円形のものなんだが、ここで水を霧化している。洗う時にここを傷つけてしまうと超音波加湿器は死んでしまうのだ。優しく洗ってあげよう。
私の場合だがほぼ1日で水が無くなってしまうくらい使っている。水を補給するついでに本体を軽く洗っている感じだ。大して面倒でもない。
このくらいの事ができない人は超音波を使うべきではないだろう。きっと気化やハイブリッドのフィルター交換も面倒だからと決められた期間でやらないんじゃないだろうか。そんな人はスチーム式にしてミネラルでガチガチになったら捨てる事をおすすめする。
そもそも超音波加湿器が危険すぎる存在ならとっくの昔に販売禁止になっているはずだ。
これは2013/11/11~11/17の価格.comのPVシェアだが、超音波加湿器しずくで有名なアピックスが4位に入っている。そんなに頻繁に加湿器病になるなら年間数十万~数百万人が加湿器病になっているのではないだろうか。
超音波にもスチームにも気化にもハイブリッドにも良い所があれば悪い所もある。その人の居住環境でも適切な物もあれば適切でない物もある。そのあたりを考慮して自分に合った物を選ぶといいだろう。
たくさんのウェブサイトに脅されて、今超音波式の加湿器を使っている人は不安に思っているかもしれないが、そんなに怖がらなくてもいい、大丈夫だ。ただしメンテだけはしっかりやってな。
(参考にさせてもらったサイト)
・加湿器にはいろんな方式があるけど、どれを選べば良い?|藤山哲人の実践家電ラボ
・加湿器業界の市場シェアデータ速報 トレンドサーチ-価格.com