防犯ブザーは1か月に1回は要点検

近頃子供が犯罪被害者になる事件が多発している。

各都道府県の警察でも、登下校時の見守り活動やパトロール活動の強化、幼稚園や小中学校等における防犯指導のほか、塾等において家族の迎えが来るまで、待機させるといった協力要請など、子どもの安全対策を推進しているが全てをフォローできるわけではないだろう。

守ってくれる大人がいない状況で、子供たちのお守りになってくれるのが防犯ブザーなのだが、いざという時に作動しない可能性があるようだ。

独立行政法人国民生活センターの調査によると、小学生が使用していた防犯ブザーの半数以上に、電池切れ回路の断線などの原因によって、音が鳴らないなどの異常が生じており、電池の液漏れやふくらみなど、電池が劣化していたものを確認したらしい。

さらに7割以上の保護者は、現在使っている防犯ブザーの電池を交換しておらず、約半数の保護者は、ブザーが鳴るかどうかも点検していなかったとの事だった。

機械製品なのだから点検するのは当たり前だろ、しっかりしろよと言いたい所だが、実は私も全然点検していなかった・・・

まさかと思い、すぐに点検してみたら案の定作動しなかった。幸い今まで一度も使用する事はなかったのだが、もし子供が危険な目に遭い、防犯ブザーを使った時に作動しない事態を想像したら恐ろしくなった。

電池切れや断線以外でも防犯ブザーは非常に衝撃に弱いようで、1mの高さから落としただけでかなりの確率で故障が発生する可能性があるらしい。

子供たちはカバンを放り投げたり、転倒する事も多いため衝撃にも注意する必要がある。

これらを踏まえて国民生活センターでは、最低でも1カ月に一度は家庭で保護者が作動確認を行い、電池の点検と交換も定期的に行う事、カバンなどの取扱いも含め、携帯時に強い衝撃を与えるなど、乱暴な扱いをしないように教える事を推奨している。

衝撃に弱い点などから分かるように防犯ブザー自体についても粗悪な物も多く(普通に考えれば子供が携帯している物なのだからある程度の耐久性は必須だと思うのだが・・・)、防犯ブザーとして規格で定められている音量(85dB(A))に届かない物もあるようだ。

学校から配布されているから安全、学校が教えている事だから任せようではなく、大げさに言えば子供を守れるのは家族だけだと思うくらいに気を引き締め、小さな所にも注意しなければいけないなと改めて思った。

(関連のある外部リンク)
防犯ブザーの電池切れや故障に注意!-いざという時のために家庭で点検を-|国民生活センター