食品表示法の原産国表示に気をつけよう

日本人が食べている食品が危ないという内容の番組を数時間前に見た。

給料はどんどん少なくなっている私だが、家族の健康の事もあるので必ず国産の食品を選ぶようにしている。けれども輸入物の食品は本当に安い。

この前もスーパーに寄った時にブロッコリーとにんにくが急に欲しくなったのだが、ブロッコリーの米産は98円、国産は298円と約3倍。にんにくなんて中国産は38円なのに国産は128円と驚くほどに値段が違う。

日本産でもこのくらいの値段で買えたらなぁと思いながらも外国産の食品に対する不信感が非常に大きいので絶対に買わない。

平成23年度輸入食品監視統計

上の表は平成23年度の輸入食品監視統計という厚生労働省の資料なのだが、野菜の部分を抜粋している。

この表をみるとやっぱり中国、米国からたくさん輸入している事とたくさん違反しているという事が分かるだろう。ちなみに違反とは使ってはいけない添加物が入っていたり、量が多かったり、カビや菌がたくさん付着していたりと多岐に渡る。

ヨーロッパの食品はかなり厳しい基準で輸出されているのだが、アジアや米国のものはやはり信頼性が低い。だから確率は低くても万が一このような違反食品に巡り合ったら嫌なので最初から買わないのだ。

では国産と書いてある食品なら絶対に安心かという点についてだが、これについては私もさきほどまで安心だと思っていた。だが意外な落とし穴があったのだ。

それが原産国表示の50%ルールといわれるものだ。

この原産国表示の50%ルールというのはその名のとおり、食品に50%以上含まれるものだけの原産国を表示すればいいという決まり。これは私も勉強不足で全く知らなかった。

例えば牛と豚の合挽きミンチの場合、牛51%(国産)豚49%(中国産)なら原産国は国産という事になるのだ。

私がいつも買い物をしている中国、韓国大好きの某大手スーパーはこのタイプかもしれないと思い気持ち悪くなった。

ミックス野菜などはもっと恐ろしい。例えばキャベツ40%(中国産)、レタス30%(日本産)、パプリカ30%(韓国産)の商品の場合、一番多い中国を原産国にしなければいけないような気がするのだが50%ルールにより原産国自体を表示しなくてもよいらしい。

この原産国表示の50%ルールを以前から知っている人もたくさんいただろうが、知らなかった私には衝撃的だった。原産国を表示していない商品については以前から買わなかったが、ミンチは国産と書いてあるものを安心して買っていたのだから。

さきほど見たテレビではこの原産国表示のおかしい点について東大の名誉教授が答えていたのだが、その方の見解では食品表示法の優先順位としては①安全性・・・アレルギーについてや保存方法等食品の安全性についての記載 ②健康増進面・・・カロリーや食塩の量等 ③その食品を選ぶ選択材料・・・好み等の問題 であり原産国表示はこの中の③その食品を選ぶ選択材料(好みの問題)にあたると言っていた。

それを聞いた瞬間、私はこの人は一体何を言っているんだろうと思った。

食品を生産している国が全て同じ基準をしっかり守って生産しているのなら確かに中国や韓国が嫌いだから台湾やトルコの物を食べようという好みの問題になるだろう。

しかしながら、基準も違うし基準があっても守らない国があるのだから少しでも安全性が高い国の物を選ぶのは当然ではないだろうか。個人的な意見ではこの原産国表示はむしろ①や②にあたるのではと思う。

いやいや中国の日本向けの基準は物凄く厳しいよという人もいるだろう。確かに意外だが中国の日本向けの基準は厳しい。けれども厳しいだけで守らないのだから意味がないのだ。いくら厳しい基準を設定しようがそれを守らなければ設定してないのと同じなのだ。

原産国が好みの問題と言いきるような人が世間で言われる有識者なのだから、我々庶民とは間隔が違う事がよく分かった。好みだけの問題なのだから頑張って中国産や米産、韓国産の食品を食べればいいだろう。

この原産国表示以外にも食品表示法には首をかしげるような点がいくつもあった。TPPに参加すれば、米国等がもっと基準を緩くしろと言ってくるのは目に見えているし今のアメリカ大好き内閣では文句は言えないだろう。

そうなってくると本当に自分の身は自分で守らなければいけなくなってくる。その時の為にも勉強していかなければいけないなと心から思った。