韓国産のロイヤルカナンは日本には必要ない

ロイヤルカナンはフランスが本社のペットフード製造会社で世界92か国に製品を輸出し12の工場を持っている。

日本でも動物病院の販売棚を見ればロイヤルカナンがあり、療法食と言えばロイヤルカナンというほど有名なブランドだ。最近の調べでは動物病院食の国内シェアは65%、プレミアムペットフードの国内シェアは約20%と他を圧倒するシェア率を維持している。

私も犬用のフードは獣医にすすめられて長年ロイヤルカナン一筋で通しているのだが近い将来フードを変更しなければならなくなりそうだ。

世界的なペットフード会社の仏ロイヤルカナンが2日、650億ウォンを投資し全羅北道金堤(チョンラブクド・キムジェ)にアジア初の生産基地を作ると発表した。

「中国にロイヤルカナンの工場があるが中国内需用だ。金堤工場は生産製品の80%以上を日本、オーストラリア、ベトナムなどに輸出する予定だ。アジア初の生産基地と見れば良い」

「直接雇用人員は70人余りだが間接効果ははるかに大きい。原料も韓国で調達し、アジア各地の顧客が工場を直接見るために金堤を数えきれないほど訪問するだろう」

ロイヤルカナンの企業哲学は犬や猫を熟知し、尊重するという「Dog and Cat First」ではなかったのか。何故よりによって今現在も犬を食べている韓国に工場を作ろうと思ったのか全く理解できない(2006年の韓国国務調整室の調査では年間200万頭の犬が食べられている)。

私は犬食文化に対して嫌悪感を感じるが、過剰な動物愛護団体のようにその国の食文化を批判する気はさらさらない。様々な国でその国に根付いた食文化がある事は当然だと思うし、「気に入らない」「不快だ」と思うのなら関わらなければよいだけの話だ。

しかし、自分にも関わってくるとなると話は別だ。韓国産のそれも韓国の原料を使ったペットフードなど1グラムたりとも与える気はない。

韓国ではペットの餌にペットフードを与える割合は40%しかない(日本では90%以上)。ペットである犬を食べる文化があり、ペットフード給餌割合が40%しかないようなペット後進国である韓国に安全で安心なペットフードを継続的に製造できるとは到底思えない。

かつては新聞やテレビでは報道されなかった韓国の反日運動がインターネットの力が強くなるにつれて次々と明るみに出るようになり、私のように韓国に対して好意的だった人間も次々と嫌韓感情を持つようになった。今後、韓国との関係は悪くなる事はあっても良くなる事はないだろう

韓国への嫌悪感や衛生管理、韓国原材料の不信感等を考えればロイヤルカナン韓国産を大事なペットの犬や猫に与えようと思う日本人が一体何割いるだろうか。

ロイヤルカナンの売上高は分からないが、日本のペットフード市場は2013年度の調査で犬953億円、猫1090億円だった(株式会社富士経済の国内ペット関連市場調査より)。

これだけの巨大市場でかなりのシェアを持つロイヤルカナンなのに、全ての商品を韓国産に変更すると最低でも3分の1くらいの人は他のペットフードに移行するだろう。

せっかく動物病院等へ人員を割き営業する事で、多くの人に認知されている有名ブランドにまで上り詰めたのにもったいない事をするもんだ。

現時点ではロイヤルカナンジャポンが公式に韓国産へ移行するという発表が行われていないが日本では相当数の移行飼主が出る事を覚悟して欲しい。その他の国ではどうかしらないがあまり日本人をみくびらない方がいい。

ロイヤルカナンジャポンの対応はこれまで本当によかった。不良品が出た時は電話で丁寧に謝罪され手紙まで寄越してくれ、原材料の質問に対しても親切丁寧に答えてくれた。

サービス面では間違いなく一番だろうと思う。私が原材料の質やBHA等の不安要素があっても使い続けてきたのはフランス産である事とロイヤルカナンジャポンのサービス面だった。

韓国産の日本輸出反対の声が上がっているようだがロイヤルカナン本社の決定事項なら難しいかもしれない。

それにもし現状維持になったとしても企業哲学に相反する決定を下す企業ならこれからもどうなるか分からない。早い内に違うペットフードを見つけた方がいいかもしれない。

それと、ロイヤルカナンはアメリカのマース社の傘下なのだが、マース社はぺディグリーやカルカン、シーザー、シーバ、パーフェクトフィット、ニュートロ、P&Gから買収したアイムス、ユーカヌバ、ナチュラ(イノーバ、エボ、カリフォルニアナチュラル、ヘルスワイズ、マザーネイチャー、カルマが含まれる)等の有名なブランドを多数保有している。

突飛な考えだが今回の韓国工場建設がマース社の意向を汲んでの事ならこれからも様々なペットフードブランドが韓国産になる事も考えられるので購入する際今まで以上に原産国の表示には気をつける必要があるだろう。

それから、この機に乗じてペットフードアフィリエイターがたくさん儲かるキャットフードやドッグフードを躍起になって売ろうとしているので注意したほうがいい。

現在、Googleの検索上位の”おすすめペットフードランキング”や”ペットフードを徹底比較”等のサイトはほぼ100%金に汚いアフィリエイターがつくったものになっている。絶対にそういうサイトを信用してはいけない。企業が運営していたり獣医師監修とか書いていても全く関係ない。ペットに対しての愛などほとんどない拝金主義の塊がつくったサイトといってもいいだろう。

1個売れればその代金の半分くらいのお金がアフィリエイターに入る仕組みなので必死なのは分かるが、私たち犬好きや猫好きにとって彼らは家族そのものなのだ。そんな人たちを騙して金を稼ごうなんて情けない事だと思わないのだろうか。

そういう商品に引っかからない為には自分で勉強するのが一番だが、調べるのが苦手な人は3大モール(楽天、アマゾン、ヤフー)でレビューがたくさんついていて、なおかつ星4以上の高評価を得ている商品を選ぶといいだろう。

特に楽天は評価の操作が難しいのでおすすめだ。アマゾンは先に述べたアフィリエイターがすすめている商品も売られているので若干注意が必要(アマゾンでもボロクソに叩かれているが)。

私は移行先としてフォルツァ10やアニモンダ、チャンピオンペットフーズ系、アーテミス等から選ぼうと思う。アフィリエイトリンクではないので参考にしてみるといい。
FORZA10(フォルツァディエチ)イタリアのドッグフード/キャットフード
ドイツ最大のペットフード会社 アニモンダ
カナダのベストペットフードACANA
生物学的に適正なペットフード「オリジン」
アーテミス|株式会社KMT(ケイエムティ)

(関連のある外部リンク)
プレミアムペットフードのROYAL CANIN<ロイヤルカナン>
ロイヤルカナン「韓国はペットフード工場の最適地」|中央日報
米菓子大手、P&Gペットフード事業の大半を買収へ|REUTERS