ノロウイルスの除菌と次亜塩素酸水の選び方

最近、ノロウイルスのニュースが非常に多い。

去年や一昨年は時々ニュースになっていたくらいだが、今年は異常に多い気がする。だから施設や食べ物を扱う所は怖くて怖くて仕方ないだろうなぁと同情する。

一方我が家では4年ほど前にノロが発生して以来全くご無沙汰である。なぜなら次亜塩素酸水という薬剤?での除菌をノロの流行する冬場は欠かさずやっているからではないだろうか。

加湿器に入れて噴霧(加湿器に入れるものは必ず次亜塩素酸水にすべき。特に海外製の加湿器用殺菌剤は要注意。韓国で問題になった日本ではまず使われないPHMGという殺菌剤を使用した殺人加湿器用殺菌剤が記憶に新しい。)したり、キッチン、テーブル、おもちゃ等ありとあらゆる物をこの次亜塩素酸水でふいている(傍から見れば病気じゃないかと思うほど)。それだけノロウイルスとは恐ろしいものだ。私は吐くのが一番嫌いである。

上に述べたように私の次亜塩素酸水歴は4年程で、まあ言ってみれば次亜塩素酸水課長くらいではあるがまずまず詳しい。この次亜塩素酸水なる薬剤は非常に効果が高い。試験表などを見ても強力な除菌、消臭力と高い安全性を兼ね備えている数少ないものだと思う。

注意しなければいけない事は色々なメーカーから出ている事だろう。メーカーの宣伝をみていると書いている事はほぼ同じである。けれども時々手指の消毒などと書いてあるメーカーがあった。これはNGだ。次亜塩素酸水は医薬品ではない。ものの除菌などはOKでも人体の消毒などは医薬品以外は謳ってはならないのだ

確かに次亜塩素酸水の効果はまちがいないだろう。何故医薬品にならないのかこっちが不思議に思うくらいだが、認められていないものは仕方ない。私自身自己判断で手などを消毒しているが、メーカーが書くのはどうかと思う。

あと気をつけなければならないのは濃度だと思う。ppmというのが、次亜塩素酸水の濃度である。50ppmや100ppm、200ppmなど様々な濃度の商品が売っている。例えば200ppmを水で4倍で薄めると50ppmになる。

普通は薄めた商品はそれなりに安くなると思うのだが、案外高い値段で売っている事も多いので濃度には気を付けよう。(私が濃度の存在をしらない時同じくらいの値段で薄いものを買ってしまい後悔している)

ただ、濃度が高いから良いというものではない。400ppmや800ppm、3000ppm等の商品も存在するが安定性は疑問だ。

値段の目安だが、400mlや500mlのスプレーで許せる範囲は1000円程度。どのメーカーでも一番大きいと思う20Lで10000円以内。買いやすい2L~4Lくらいなら1L1000円くらい。それに送料が追加される感じだ。

注意点はこのくらいにしておすすめの次亜塩素酸水を記載しておく。

・アビィ除菌消臭水
まだ新しい商品だろうと思う。濃度は200ppmで価格は安い。猫の消臭をメインに説明しているが、同じ次亜塩素酸水なので除菌力はもちろん高い。私は今これの3Lを使用している。(猫のラベルがかわいかった・・・)※2015/2この記事を書いてから2年以上経っているのでもう新しくはない。相変わらずお世話になっている。

・コモスイ
かなり昔からある商品。私が初めて買ったのもこれだった気がする。説明に希釈倍率が書いてあったので、濃度はおそらく200ppm。価格もまずまず安いと思う。しばらく使っていないが、非常にお世話になった。

・CELA
他のメーカーよりたくさんの試験をしており、しっかりしているイメージ。濃度が50ppmなのに高額なことと手指消毒を謳っている所はマイナス。水で薄めるのがめんどうな人や試験成績表などに興味がある人にはおすすめ。※2013/10やはり価格的に少々高いので順位を2つ下げる



以上辛口な事も書いたが、次亜塩素酸水がノロウイルスやインフルエンザ等の予防に効果があるのは間違いないと思う。病気をしなければ家計も楽になる。健康が第一だ。

この記事を書いているのは2012年だが、これから次亜塩素酸水は脚光を浴びるようになるだろう。そうすれば必ず商機を求めてたくさんの企業がコピー商品を作り始めるだろうし、そういった新しい商品を自称専門家にヨイショさせたりするサイトが点在すると思うがそういう記事に振り回されないように気をつけよう。

個人的には昔からある商品ほど実績があり安全性が高いのは間違いないので購入時にいつ頃から製造されているのか等を聞き、次亜塩素酸水という商品が流行し認知されてから後追いで製造し始めたようなものはやめておいた方が賢明だろう。

追記

2013年もノロウイルスが流行し始めて次亜塩素酸水が大活躍している。
しかし、最近直接手指や体にふきかけてノロウイルスを除菌してくれと説明しているメーカーがよく目に付く。中には赤ちゃんに直接かけろという店まで存在する始末・・・。
何度でも書かせてもらうが、次亜塩素酸水は医薬品ではない。医薬品や医薬部外品以外の物を人体に対して使うように薦める事は薬事法違反になる。
上でも書いたが、確かに次亜塩素酸水は安全性も高く、除菌や消臭効果も高いので直接かけても問題はないだろう。だからこそ赤ちゃんやペットがいる環境でも安心して使える素晴らしい物なのだが、法律で定められている事は守らなければならない。それがルールだ。
そのような説明をしているメーカーや店は次亜塩素酸水に対する知識がなかったり、薬事法に対する意識が欠如している可能性があるので注意しよう。
それから次亜塩素酸水は消費期限が非常に短いのが特徴で概ね6ヵ月程度だ。ホームセンターやドラッグストアで売っているという話を聞く時があるが、売れずに棚に置かれている間にも分解していっているのでおすすめはできない。そもそも次亜塩素酸水の特性を知っていればドラッグストアで売るといった発想がおかしいのだが・・・。

追記2

なぜか数日前からびっくりするくらい多くの人がこの1年以上前の記事を見に来てくれている。
ノロが大流行しているからなのか次亜塩素酸水が皆に知られるようになったのかは知らないがはっきり言って少し怖い。
いつものところに注文しようと思ったら少し待ってもらうと言われるし踏んだり蹴ったりだ。
ひとつだけ言っておくが次亜塩素酸水でノロを完全に防げるわけではないからな。
手洗い等基本的な事ができない人は次亜塩素酸水を使っても意味がないと思うよ。

追記3

広告目的のコメントがあまりにも多いのでコメント表示をやめた。人の記事を利用して商品を広告する神経が理解できない。
販売している店も悪質なところが増えてきたなという印象。楽天で独自特許で世界初と商品ページには書いているのに会社名等で特許検索しても全く見当たらないという店すら見つけた。
そのような店の共通点だが(問題がある店は不思議とよく似ているが責任者の性格の問題なのだろう)他社商品の批判が激しい、人体の消毒やうがい等をすすめる基本的な薬事法違反等で共通している。
人を批判して自分を上げようとする下品な行為は知識のない人や同じ下品な人には好意的にとられるかもしれないが知識のある人やきちんとした人には醜悪な事この上ないのでやめた方がいい。

追記4

そういえば最近2個の特許番号以外の次亜塩素酸水は危険だと訳の分からないネイバー馬鹿まとめを見つけたのだが、ふーんと思ってその番号を検索してみると最近設立された新興企業・・・。そんな誰も使ってないような商品以外の次亜塩素酸水が全部危険ならとっくに何千、何万の人が死んでるだろ。
コモスイとか10年以上前から大活躍してるのにそれは危険なんだと開いた口が塞がらんわ。こういう風に謎の水商売会社が増えてくるから恐ろしい。水商売とはよく言ったもんだ・・・。

【関連のある外部リンク】
次亜塩素酸水-厚生労働省
次亜塩素酸水と次亜塩素酸ナトリウムの同類性 に関する資料-厚生労働省
研究報告書 「次亜塩素酸精製水による ノロウイルス不活化作用の検討」-北里大学
保育園、福祉施設における新型インフルエンザの感染拡大の抑制について 新型インフルエンザ感染経路遮断としての次亜塩素酸水の活用-救急振興財団 救急救命東京研修所